大陽日酸健康保険組合

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ニュースとお知らせ

[2015/11/06] 
胃がんリスク検診(ピロリ菌保有検査)を実施しています

本年、当健康保険組合では、がん検診補助の一項目として、35歳以上を対象にピロリ菌保有検査の補助を実施しています。

被保険者は事業主の健診時に実施、被扶養者はオプション健診項目に追加しています。

 

「ピロリ菌に感染している方は、生活習慣の改善と除菌の実施検討が必要」

 

現在まで実施報告のあったピロリ菌保有検査では、約2割の方がピロリ菌に感染している結果となっています。

ピロリ菌に感染している場合は、下記の対応をおすすめします。

 

①禁煙、高塩分食品の取りすぎ注意、野菜・果物が不足しないようにするなど胃がんに関係の深い生活習慣に注意する。

 

②ピロリ菌感染による胃の疾患には「除菌療法」が有効と言われています。胃がん発生リスク低減のため実施を検討する。(除菌療法が必要かどうかは、病院と相談の上、実施してください)

 

 *除菌療法の保険適用については、ピロリ菌感染による胃炎も対象となり、保険適用の範囲が広がっています。(実施にあたっては、保険適用の有無を確認してください)

 

「ピロリ菌に感染していると胃がんのリスクが5倍に」

 

胃がんには、ヘリコバクター・ピロリ(ピロリ菌)の感染が深くかかわっていることが明らかになり、感染由来のがんとして対策を推進する必要性を指摘されています。

 

ピロリ菌は胃に住み着く細菌です。経口感染するといわれ、感染すると粘膜を損傷し、胃潰瘍や十二指腸潰瘍、萎縮性胃炎を引き起こします。

 

萎縮性胃炎が長引くと、胃粘膜が委縮し、胃液や粘液を分泌しない状態となります。これは前がん病変の一つと言われ、胃がんリスクが高まります。

 

厚生労働省では、1990年から15年間にわたり、全国の40~69歳の男女約4万人を追跡調査しました。するとピロリ菌の感染者は非感染者に比べ、5.1倍胃がんになりやすいことがわかりました。

 

「ピロリ菌の検査と除菌方法は?」

 

ピロリ菌の検査は、血液検査のほか、尿、便、呼気、内視鏡による検査があります。

便や呼気の検査は簡便で、除菌判定に有用とされています。

 

除菌方法は、3種類の薬を1日2回、7日間服用します。1次除菌の成功率は70~80%で、成功しなかった場合は、薬の種類を変えて2次除菌を行います。2次除菌の成功率は約90%と言われています。

 

 

 

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